『小学館の図鑑NEO「花」』は楽しいだけではなく、将来の理科の学びにも繋がりやすい図鑑

小学館の図鑑NEO「花」 表紙




長女が学校でとても綺麗な花を見つけて、友達と盛り上がったというので、これ幸いと、図鑑で一緒に調べてみました。

我が家の花の図鑑は、『小学館の図鑑NEO「花」』です。

類書で発行部数が最も多いということと、立ち読みして、ページの雰囲気を長女も気に入ったのでこれにしました。

目的の花を発見

なんせ花の名前が分からないので、索引ですぐに発見、というわけにはいきません。

長女の記憶だけが頼りなので、図鑑の先頭からページを順にめくって確認していきました。

図鑑の後半のページまでやってきて、載ってないかもねー、と諦めかけていたところ、

「あ!あったー!!これだよ!」

と長女が興奮した様子で教えてくれました。

その花の名前は「ローズアレー」。スイレンの仲間ということでした。

ローズアレー(スイレンの仲間)

ローズアレー(スイレンの仲間)

親子で読んで楽しい図鑑でした

目的の花を見つけるまで何ページも巡って、たどり着きました。

その過程で有名な花や知らないけど綺麗な花、食虫植物のような怖い風貌の花、たくさんの花を眺めながら、妻と長女と会話が弾みました。

親子で一緒に花を探して、この図鑑の良さに気づかされたので紹介します。

分類順に花が紹介されている

類書では、春夏秋冬の季節ごとや、生育環境別に花が紹介されていることが多いそうなのですが、本書はそうではありません。

分類順に花が紹介されています。

分類とは、「最新DNA分類(APG分類)順」だそうです。なるほど(よく分かってない)。

小学館の図鑑NEO「花」 目次

小学館の図鑑NEO「花」 目次

簡単に目的の花を見つけられなかった

水に浮かんでいる花、ということははっきりしていたので、生育環境別に花が紹介されていれば、もう少し早く目的の花を見つけられたと思います。

「え?ダメじゃないか。」

と思われそうですが、子どもに図鑑を楽しんでもらうことを重要視するなら、素早く見つけられるかどうかは大きな問題ではないと思っています。

いやむしろ、様々なページをめくって楽しんで欲しいので、中々見つからない方が良いくらいです。

ただ、探しにくいというだけなら図鑑として困りものです。

ですが分類順に構成されていることにはもちろん意味があります。

その結果として見つけにくくなってしまうことは、それほど悪くないと感じています。

大人の図鑑は分類順

大人の図鑑では、分類順が主流だそうです。

そのメリットが最初はよく分からなかったのですが、植物を理解するには分類順の方が適切であるようです。

季節ごとの紹介は、花を身近に感じやすい

子ども向け図鑑の主流である、季節ごとに花を紹介する方法は、子どもが探しやすいし、実際の季節の風景をよりイメージしやすいですよね。

ですから、図鑑を通して花をより身近に感じるには、この紹介方法が適している気がします。

分類順の紹介は、花そのものを理解しやすい

対して分類順の場合は、花そのものを理解することに適している気がします。

分類の中で紹介されることで、

  • 同じページにある花同士の共通点は何か
  • なぜこの分類なのか

など、花の性質や生態を考えるきっかけになります。

長女の例だと、

  • 『「ローズアレー」はスイレンの仲間なんだ。』
  • 『スイレンてなんだろう』
  • 『なぜスイレンの仲間なんだろう』

といった具合です。

花や植物を風景の一部としてインプットするのではなく、体系的に花や植物の大枠を理解することを助けてくれそうです。

理解が進めば探すのも早くなる

先程は、目的の花を探すのに時間がかかる、と述べましたが、これは分類の理解がないためです。

理解が進めば、花や植物を見て分類を推測し、目的に素早く辿りつくことでしょう。

将来の理科学習への移行もスムーズ

中学生になると、理科で「種子植物の分類」など、分類を学習する単元が出てきます。

このような場合に、小学生の時に分類で花や植物に触れた記憶があると、頭の中にイメージを浮かべやすいのではないでしょうか。

それにより、教科書に書いてある内容の理解を、頭の中のイメージが助けてくれるはず。

将来に繋がりやすい図鑑

  • 類書で最多の発行部数
  • 将来の理科学習に移行しやすい

というこの図鑑。

我が家には『小学館の図鑑NEO「花」』に加えて、『小学館の図鑑NEO「植物」』もあります。

リビングに一冊、二冊と置いて、ふとした時に親子で読んで楽しんでくださいませ。

ABOUTこの記事をかいた人

1976年生まれの関西育ちで首都圏在住。私立文系(関関同立)を卒業しました。 2児(長女・次女)の父です。妻と子ども2人の4人家族。 子どもに算数を教えることに苦戦することが多いですが、 自分も勉強しながら、日々子どもと一緒にがんばります。