子どもが気になる題材ばかりで楽しく読める『おはなしドリル』。『人のからだのおはなし 低学年』は子育てにも役立ちます。

『おはなしドリル 人のからだのおはなし 低学年』表紙




1日15分で、読書とドリルを両方やってしまおうという、欲張りなコンセプトの『おはなしドリル』。

個人的にはドリル要素は重視しておらず、簡単な読み物として、読書習慣につながればと思い購入しました。

今回購入したのは、『おはなしドリル 人のからだのおはなし 低学年』です。

3年生の長女に渡してみると、読むのがとても楽しいようで、初日に3日分読んでくれました。

想像以上の良いリアクションが得られたこの本、良いところがたくさんありました。

扱う題材が良い

『おはなしドリル』シリーズはとにかく題材が良いです。

子どもが興味を持てる題材ばかりで、

おはなしドリルの扱う分野の一例
  • 人体や動物のような生物分野
  • 都道府県のような地理分野
  • ことわざや世界の名作のような国語分野

などなど、題材の分野は多岐に渡ります。

このような題材を毎日少しずつ読めるのが、この『おはなしドリル』です。

子どもの疑問に答える形式

『おはなしドリル 人のからだのおはなし 低学年』表紙

『おはなしドリル 人のからだのおはなし 低学年』表紙

毎日の文章は、子どもが気になる疑問に答える形式で構成されています。

読書習慣をつけつつ、子どもも好奇心を持って楽しんでくれます。

図鑑と合わせて

『小学館の図鑑NEO 人間』表紙

『小学館の図鑑NEO 人間』表紙

理科や社会分野の題材も多く、図鑑との親和性も高いです。

私が『おはなしドリル』を購入した理由の中に、図鑑との相乗効果を上げたいという狙いもありました。

例えば今回購入したのは、『おはなしドリル 人のからだのおはなし 低学年』なので、我が家にある『小学館の図鑑NEO 人間』を合わせて使っています。

合わせて使うといっても、その日読んだ話と関連しそうな図鑑のページを開いて、長女に見せて説明するだけです。

新しい発見があって興味を持ってくれることもあれば、あまり聞いてくれないこともあります。

ですがこの時間は大切で、子どもが図鑑に触れる機会が、ほんの少しでも増えます。

新しく得た知識を親子で楽しむ、という行為を何度も経験することで、本を読んで知識を得ることを嬉しく感じてくれるはずです。

ちなみに、図鑑に関連するようなページが無い場合もあります。

『おはなしドリル からだのおはなし 低学年』の1日目が、髪の毛の話だったのですが、図鑑には髪の毛に関連するページがありませんでした(笑)

オールカラーで気軽に読みやすい

おはなしドリル「たべたものは、体の中で、どうなるの?」

おはなしドリル「たべたものは、体の中で、どうなるの?」

一つのテーマの分量が少なく、難しいテーマも平易な文章で書かれているので、気軽に読めます。

オールカラーで、毎回の話にイラストも入っているため、大変読みやすいです。

書かれてあることをイメージしづらい子どもにも読みやすい

書かれてあることを頭の中で上手くイメージできなければ、文章はスムーズに読めません。

人生経験の少ない低学年の子どもが、人体のような題材を文章だけでイメージするのは大変です。

そこでオールカラーのイラストが大変有用です。

低学年の子どもにも分かりやすく、読書を楽しめるようになっています。

長女も、最初に複数のページに描かれているこれらのイラストを見て、

長女
おもしろそう!読むっ!

と言って、3日分をすぐに読んでくれました。

読み聞かせにも

毎日寝る前に、一緒に読んだり、読み聞かせにも使えます。

一日の文章量が少なくて見やすいページ構成なので、絵本のような感覚で読み聞かせにも適していると思います。

読み聞かせるだけでも、人体や地理のような、理科や社会に繋がる知識を伝える教材として使えます。

親も楽しめて、子育てにも役立つ

親が読んでも楽しい内容で、題材の取り上げ方が上手いので、子育てにも役立ちます。

例を2つほど紹介します。

ゲームばかりすると、目にわるいのはなぜ?

おはなしドリル「ゲームばかりすると、目にわるいのはなぜ?」

おはなしドリル「ゲームばかりすると、目にわるいのはなぜ?」

このテーマでは、ゲームによって目が酷使されることの悪影響について説明されています。

子どもがゲームをやりすぎないように注意する理由づけに使えます。

ねむらなければならないのは、なぜ?

おはなしドリル「ねむらなければならないのは、なぜ?」

おはなしドリル「ねむらなければならないのは、なぜ?」

このテーマでは、眠ることの意義が説明されています。

子どもに早く寝てもらうための理由づけに使えます。

自分で読んだ内容なら納得しやすい

本当にそんなに上手く使えるかどうかは微妙なところもありますが(笑)、

親だけの言うことなら中々聞かない子どもでも、親以外から発信された情報なら別の捉え方をしてくれますし、

尚更子どもが自分で読んだ内容なら、気をつけなければという意識にもなりやすいものです。

ドリルとして考えなくても良い

さて、この『おはなしドリル』には、ドリルの側面もあるわけですが、問題はそんなに難しくないです。

1年生にちょうどいいぐらいの難易度です。

だからといって、2年生や3年生には適さないわけではありません。

読み物として素晴らしいので、毎日楽しく読んだ後に、簡単な問題を解く爽快感を味わうことができるでしょう。

2〜3年生の場合は、読解問題の演習としての機能にはあまり期待せず、読み物として楽しんでもらえれば良いと思います。

他のシリーズも

冒頭でも触れたように、『おはなしドリル』には「人のからだのおはなし」以外にも数多くのシリーズがあります。

かなり気に入ったので、また別のシリーズも購入して読もうと思っております。

読書習慣と子育てにも使える『おはなしドリル』。毎日気軽にどうぞ。

ABOUTこの記事をかいた人

1976年生まれの関西育ちで首都圏在住。私立文系(関関同立)を卒業しました。 2児(長女・次女)の父です。妻と子ども2人の4人家族。 子どもに算数を教えることに苦戦することが多いですが、 自分も勉強しながら、日々子どもと一緒にがんばります。