『ひとりで学べる算数』は丁寧な解説で学びたい子や、算数の説明が苦手な親御さんにも最適。

『ひとりで学べる算数 小学3年生』表紙




  • 子どもに丁寧に算数を教えてあげたいけど、算数が苦手で上手く説明できない。
  • 親が教えるのも大切だけど、ある程度は自分の力で理解して進んでいってほしい。

というような場合にピッタリな問題集が『ひとりで学べる算数』です。先日、長女が夏休みに取り組む教材としても取り上げました。

2018年夏休みの家庭学習教材(小学3年生)

夏休みの家庭学習教材について。小学3年生の娘にその学習教材を選んだ理由。

2018年7月28日

夏休みの家庭学習。小学3年生の娘の、夏休みの学習計画を立てました。

2018年7月26日

問題の中に丁寧な解説がある

『ひとりで学べる算数 3年生』球の半径、タイルでのたし算

『ひとりで学べる算数 3年生』球の半径、タイルでのたし算

「ひとりで学べる算数」は、その名前の通り、子どもが自分ひとりで学び進められることを意図して作られた問題集です。

それを裏付けるように、解答ページに記載されている解説よりも、問題ページ中にある解説の分量の方が多いという特徴が見られます。

『ひとりで学べる算数 3年生』解答ページ

『ひとりで学べる算数 3年生』解答ページ

というか、解答ページには解説がありません(笑)

段階を踏んで学べる「プログラム学習」

『ひとりで学べる算数 3年生』裏表紙

『ひとりで学べる算数 3年生』裏表紙

「ひとりで学べる算数」では、段階を踏んで学べる「プログラム学習」を取り入れています。

プログラム学習という名称はさておき、段階を踏んで学べる構成というのは、正直どの問題集でも同様に見られるものではあります。

ですが、その段階が細かく、説明文も他の問題集より多くなっているので、特に丁寧に段階を踏んだ学習が進められるようになっています。

誤解を恐れずに例えると、先生なしのくもん、または添削なしの通信教材みたいな感じです。

くもんも基本的には自学自習スタイルです。

ただ、週2日の教室学習で先生からフィードバックをもらえるというのが問題集とは違うところですが。

そもそも書籍と通塾の比較ですから、さすがにくもんに通う方が効果は高いと思いますが、自分のペースで着実に自学自習を進めていける子なら、くもんに近い効果が得られるかもしれません。

くもん並みの問題量は本問題集だけではこなせないので、そこは補う必要がありますが

基礎から着実に学力が身につく

『ひとりで学べる算数 3年生』タイルのかけ算

『ひとりで学べる算数 3年生』タイルのかけ算

ひとりで段階を踏んで丁寧に学べるように作られた問題集ですから、問題の難易度は基礎の基礎から始まり、少しずつ難易度が上がっていき、学年平均レベル相当の問題をスムーズに解けることを目指します。

難易度は上がりつつも、常に問題の間に丁寧な解説があり、それを読みながら進んでいきます。

そのため、特に苦手な分野でなければ、難易度が上がった問題も自然に解けるようになります。

実際には親の助けもあった方が

ひとりで学べるように作られている問題集ではありますが、実際には低学年の子が完全にひとりで学習を進めるのはさすがに厳しいと思います。なぜなら、解説を読む読解力も要求されるからです。

本書の主な対象層として考えられるのは、基礎が不十分な子どもだと思いますが、そのような子どもがひとりだけですべての解説を読みこなすのは困難でしょう。

というとこの問題集のメリットが少ないように思えますが、問題中にたくさん解説があることで、分からない子どもに親も説明がしやすくなります

一般的な問題集では、解答ページと問題ページを見比べて、解説を咀嚼して説明することになりますが、それに比べて、問題中に書かれた解説を説明するのは楽です。

市販の問題集を使って、子どもに基本から丁寧に算数を教えてあげたい親御さんの、強い味方になってくれるはずです。

基礎が不安な単元だけでも

『ひとりで学べる算数 3年生』かけ算の筆算

『ひとりで学べる算数 3年生』かけ算の筆算

長女は夏休みに「ひとりで学べる算数」に取り組んでもらったのですが、少し辛そうなので聞いてみると、本問題集よりグレードアップ問題集の方が面白いということでした。

「ひとりで学べる算数」は、基礎から着実に力をつけられる良い問題集なのですが、基礎レベルの問題の分量が多いため、長女にとっては簡単な問題が多くて面白みに欠けていたようです。

この問題集を購入した目的は、かけ算や割り算のイメージをもう一度基礎から理解してもらうことだったのですが、その目的は基礎問題の演習を繰り返すことで達成されるものではなく、概念説明をしっかり繰り返せばよかったのかもしれません。

ひとりで学べる算数には、丁寧に基礎的な概念説明をしているページがいくつもあるので、その部分だけをしっかり長女と復習することにしました。

  • 単純な計算問題のページは簡単で面白くないようなので飛ばす。
  • くもんでカバーされていない図形などの問題には取り組む。

という方針で、本書には取り組んでいこうと思います。

学年の全単元の基礎固めに最適

『ひとりで学べる算数 3年生』目次

『ひとりで学べる算数 3年生』目次

学年で学ぶ内容の基礎が不十分なお子さんに、家庭学習でしっかり基礎を理解させてあげたいなら最適な問題集です。

学年で学ぶ全単元が網羅されていて、250ページもの分量があります。毎日1ページ解いていけば、1年で終わらせられる分量なので、家庭学習の習慣付けにも最適です。

本書をほぼひとりでこなせる習慣がつけられるようなら、通信教材とも相性が良いと思いますので、合わせて通信教材を検討してみるのも良いかもしれません。

分量に比べて安価で、ひとりで学ぶ練習にもなるので、基礎固めをしっかりしたいご家庭にいかがでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

1976年生まれの関西育ちで首都圏在住。私立文系(関関同立)を卒業しました。 2児(長女・次女)の父です。妻と子ども2人の4人家族。 子どもに算数を教えることに苦戦することが多いですが、 自分も勉強しながら、日々子どもと一緒にがんばります。