噂の『うんこ漢字ドリル』。勉強量が少ない子に特におすすめ!




「これは一体なんなんだ。」というのが、このドリルがブームになった時の印象でした。

有名な『うんこ漢字ドリル』です。

何がうんこなのか、何が人気なのか、最初はよくわかっていなかったのですが、要は漢字の例文すべてに「うんこ」が使われているというだけ。

まあ馬鹿馬鹿しい話ですが、このコンセプト自体は全然悪くありません。

だってうんこですよ?子どもが気にならないわけがないじゃないですか。

 気にならない子どももいると思います!

なぜ「うんこ」なのか

漢字ドリルが、なぜ「うんこ」なの??

ということが気になりますね。ある程度想像はつきますが(笑)

子どもの興味を引ける

「うんこ」という言葉の響きだけで、子どもの笑いを誘いますよね。

その言葉を使っている漢字ドリルなら、子どもは多少なりとも興味を引かれることでしょう。

普通の大人なら、その言葉で子どもの笑いを取りにいくのは邪道な気がしますが、勉強をやる気になってもらえるなら話は別です。

子どもが楽しく勉強をするためなら、たとえ「うんこ」でも使ってやろうじゃないか!という心意気を感じます。

本書では「うんこ」という言葉を、

 「子どもの気持ちが盛り上がる、魔法のような言葉」

と評しています。

笑いながら楽しく書ける

『うんこ漢字ドリル』の表紙には誇らしげに、「全例文でうんこの使用に成功!」と記載されています。

いちいち馬鹿馬鹿しいですが(笑)、私もたくさんの例文に笑わされてしまいました。

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』「庭」のページ

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』「庭」のページ

例えば個人的に好きなのは「庭」のページで、

「庭」の例文
  • 「玄関でうんこをしても許されるのは、ぼくの家庭だけだ。」
  • 「校長先生が中庭でうんこを始めたため、大さわぎになった。」

この例文には思わず、「いや、あかんやろ!」と突っ込んでしまいます(笑)

たまに「道路のど真ん中でうんこをしているおじさんがいます」のような、ある意味実際にありそうで怖いものもあります。

 

やはりうんこですし、野グソ系のネタは多くなってしまいがちのようですね。

 この分析はどうでもいいですね!

笑顔で机に向かう子どもたちが増える

ということで、「笑顔で机に向かう子どもたちが増えてほしい」というのが、『うんこ漢字ドリル』が目指すところです。

個人的には疑問もあるのですが、話題になっているので、一定の効果はあるようですね。

繰り返し書く作業がとにかく苦痛だったり、苦手な子どもには変化があっていいかもしれませんね。

勉強量が少ない子におすすめ

本書は、勉強の習慣ができていない子や、漢字の練習量が足りない子向けだと思います。

『うんこ漢字ドリル』の特長を探っていくと、そのような子どもたちに向けた工夫がたくさん見えてきます。

書く量が少ない

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』「路」「面」のページ

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』「路」「面」のページ

書く量の少なさについて
  • 1ページに漢字は2つだけ
  • 漢字の書き取りは3回ずつ
  • 例文の穴埋めが3問ずつ

このように、他社の漢字ドリルと比べても書く量は少ないです。

勉強をやる気になれない子に、うんこまで使ってせっかくやる気を出してもらったのに、書く量が多くて、勉強をすぐ諦めてしまうともったいないですよね。

書く量が少ないので、子どもは達成感を感じやすく、諦めずに最後までやり切ってくれる確率が高くなるはずです。

ドリルのページに圧迫感が無い

書く量が少ない分、イラストは多く、ページの余白にも余裕があります。

これにより、勉強が苦手な子どもが、ページの雰囲気に圧迫感を感じることを防いでくれます。

勉強の習慣ができていない子がドリルのページを開いて、問題文と解答欄がぎっしり詰まっているのを見ると、「やっぱりやーめた」なんてことになってしまう姿が想像できますよね。

勉強の習慣が無い子には特に、見た目でやる気を維持させることも重要でしょうから、イラストや余白が多いことで、圧迫感の少ない見た目に仕上がっています。

書き順や読みが目立ちすぎない

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』使い方のページ

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』使い方のページ

書き順は最小限の記載で、読みも小さめの文字でやや控えめに記載されている気がします。

あくまで主役は例文と言わんばかりです。

漢字を3回書いて、その流れで素早く例文に移れるように構成されていますね。

とにかく笑顔で学習できる流れを崩さず、やる気を維持できるような配慮を感じます。

価格は高め

価格は980円です。

本書のうんこ以外の要素、つまり漢字ドリルとしての内容に目を向けると、この内容で980円は、はっきり言って高いです。

アイデア料ですね。

ただそのアイデアのおかげで、子どものやる気を引き出せるのなら、むしろ安いのかも!?

うんこを悪用しないように注意してくれる

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』うんこ先生からみんなへ

『うんこ漢字ドリル 小学3年生』うんこ先生からみんなへ

当たり前ですが、子どもが本書の例文を真に受けたり、実践されても困ります。

その点はしっかり注意書きがあります。

まあそもそも注意書きがないと絶対アウトですねこの本(笑)

例文とイラスト以外は至って普通の漢字ドリル

「安心してください!普通ですよ!」

例文とイラストがうんこしてるだけで、それ以外は普通の漢字ドリルです。

特に勉強の習慣ができていない、やる気が出ない子におすすめな『うんこ漢字ドリル』。

正直、勉強の習慣ができている子は、他の漢字ドリルの方が良いと思います。高いですし。

ですが、本書で笑える子なら、たまには息抜きでやってみるのも良いかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

1976年生まれの関西育ちで首都圏在住。私立文系(関関同立)を卒業しました。 2児(長女・次女)の父です。妻と子ども2人の4人家族。 子どもに算数を教えることに苦戦することが多いですが、 自分も勉強しながら、日々子どもと一緒にがんばります。