我が家の読書感想文の書き方。これで学年代表になれました!




夏休みというと、同時に読書感想文が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

そんな読書感想文の時期でもある夏休み、日本中に読書感想文をどう書くか悩んでいるお子さんがたくさんいることでしょう。

何もないところから書くのは大変

いきなり「読書感想文を書きましょう!」と子どもに丸投げされても、当の子どもはどう書けば良いか分からずに、右往左往するのは自明のこと。

そうならない子どももいるでしょうが、少数派ではないでしょうか。

最近は、読書感想文が無茶ぶりであることがかなり認知されてきたようで、読書感想文の書き方を説明した書籍も多くありますよね。

読書感想文は自分で考えて書くものですが、特に低学年の子どもにとって、何もないところから書くのはハードルが高いです。

構成が分かれば書ける

子どもに読書感想文の構成を伝えられれば、考えるきっかけができて、書きやすくなります。

そこで本記事では、我が家で使った読書感想文の構成をお伝えしたいと思います。

いろんな書籍やWEBメディアなどを参考にして、長女が理解できるように、我が家的に良いとこ取りしたものです。

我が家の長女は、1年生の時に書いた読書感想文が学年代表となり、県の選考まで進みました。

2年生の時には学校から賞はもらえたものの、学年代表にはなれませんでしたが。

ということで実績もあるので、多少は参考にしていただける内容であると思います。

読書感想文の構成

読書感想文の枠組みを、大きく4つの要素に分けて考えます。

読書感想文の構成
  1. つかみ(出会い)
  2. 読んだ本の説明(あらすじ)
  3. 印象に残ったところ(自分のエピソード)
  4. まとめ(これからの自分)

誤解を恐れずに言うと、映画みたいなものです。

本との出会いがあり、

その本の中に、自分を重ね合わせられる体験があって、

それを別人の視点で追体験して変わった自分は、新しい未来に向かって歩んでいく、

というストーリーに仕上がれば良いと思います。

つかみ(出会い)

ここでは、題材になる本との出会いを書きます。

読んだ本の名前や、その本に対して持ったイメージ、読んだきっかけなど。

行数としては3行前後が目安でしょうか。

「読んだきっかけは、課題図書だったからです」などではあまりに味気ないので(笑)、もっと出会いの場面を演出しましょう。

アプローチとしては例えば、表紙の絵を見てどのような思いを抱いたかを考え、それを書くようにすると比較的スムーズかもしれません。文を読まなくても書けるので(笑)

読んだ本の説明(あらすじ)

読んだ本の内容、あらすじを簡単に書きます。

その子なりの要約力が試されるところです。

この説明の後には、感想文のメイン要素である「印象に残ったところ」を書いていくわけですが、ここでどういう話だったかを簡単に書くことで、印象に残ったところが読みやすくなります。

読んだ本の内容と言っても、最初から最後までを完全にまとめられなくても大丈夫でしょう。

後に続く「印象に残ったところ」が読みやすくなるような内容になっていれば良いと思います。

例えば、登場人物や物語の舞台など、感想文を読んでいる人に予め知っておいて欲しいことを交えて、書く子なりの要約になっていれば良いのではないかと。

もちろん上手に要約できているに越したことはないですが。

印象に残ったところ

読書感想文のメインとなる部分です。

本の中から、とても面白かったところや、心に残ったところを紹介して、自分のエピソードを織り交ぜて感想を書いていきます。

と言うと難しく感じる方もいるかもしれませんが、書き方があります

印象に残ったところの書き方
  1. 本文(気になった部分)を引用する。
  2. 同様の自分の体験を書く。
  3. 感じたことを書く。

これを2~3回繰り返せば出来上がりです。

3の「感じたこと」は、必ずしも書かなくても問題ないかと。

本文を引用しても、自分の体験を書けば、その子オリジナルの文章になります。

我が家の場合、長女が1~2年生の時は、読書感想文を書く前に、長女に気になった部分を予めいくつか挙げてもらいました。

最低5つは挙げておくことが望ましいです。

挙がった各部分に対して、同様の自分のエピソードを聞いていきます。私は聞いたエピソードの概要だけをメモしてあげました。

そしてエピソードが良いものから順に、3位までを採用します。

後はそのエピソードを、本人の力で原稿用紙に書いてもらいました。

1~2年生なので、エピソードのまとめを少し手伝ってしまいましたが、今年は3年生なので、自分でやってもらうつもりです。

まとめ(これからの自分)

最後にまとめ、エンディングです。

これから自分はどんなことをしたいか、どんなことを考えたいか、を書きます。

ただ読書感想文ですから、本の内容やこれまでに書いたことと繋がりがなければなりません。

ですから、本の何が自分を変えてくれたのかを書きます。

例えば、

  • 読んだ本が自分に教えてくれたこと
  • 本が伝えたいと感じたこと

のようなことです。

つまり本のメインテーマをどう理解しているかが大切になってくる部分です。

それを踏まえると、こんな雰囲気の文例になります。

まとめの文例

「○○を読んで、人の気持ちを考えることの大切さを教えられました。これからは、○○くん(作中の登場人物)のように、いつも人に優しくしようと思いました。」

すごくありきたりな文例になってしまいましたが、雰囲気は伝わったのではないでしょうか。

この文だけでは短いので、さらにこれからの自分について話を広げて書くことになります。

読書感想文を完成させて、楽しい夏休みを

いかがでしたでしょうか。

我が家では一定の成果が出たものなので、一つの方法として参考になれば幸いです。

本記事で紹介したものは、主に低学年に役立つ内容だと思います。高学年になるとまたアレンジが必要になるでしょう。

低学年は自分視点の内容を盛り込めれば良いのに対して、高学年は、客観的な視点や論拠が必要になってくる気がします。その点を踏まえておけば、高学年でもある程度は使える構成ではないかと思います。

本記事が少しでも参考になって、読書感想文を気持ち良く終わらせて、夏休みを楽しめる子が増えてくれたら嬉しいです!

ABOUTこの記事をかいた人

1976年生まれの関西育ちで首都圏在住。私立文系(関関同立)を卒業しました。 2児(長女・次女)の父です。妻と子ども2人の4人家族。 子どもに算数を教えることに苦戦することが多いですが、 自分も勉強しながら、日々子どもと一緒にがんばります。